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 今日は、国際デーの一つ、「国際民主主義デー」です。
 国際民主主義デー(こくさいみんしゅしゅぎでー)は、国連が定める国際デーの一つで、英語では、International Day of Democracyと表記され、民主主義の促進、人権ならびに基本的自由の尊重を呼びかける日とされてきました。1997年(平成9)の列国議会同盟の会合を背景に、2007年(平成19)の国際連合総会において、「民主主義の原則を推進し維持する目的」で決議して、定められています。
 そして、すべての国連加盟国および組織に対し、募金への寄与など適切な方法でその日を記念するように呼び掛けました。
 以下に、2011年(平成23)9月15日の「国際民主主義デーの事務総長メッセージ」を掲載しておきますので、ご参照下さい。

〇「国際民主主義デーの事務総長メッセージ」 2011年(平成23)9月15日

<英語版>

MESSAGE ON THE INTERNATIONAL DAY OF DEMOCRACY
Press Release 11-056-E 2011.09.15

This year has been a remarkable one in the history of democracy. Millions of people participated in the dramatic events in the Middle East, North Africa and beyond, and yet more followed with intense interest. Their engagement confirmed that democracy is a universal model yearned for by all peoples and alien to no culture. This year also served as a reminder that democracy cannot be exported or imposed from abroad; it must be generated by the will of the people and nurtured by a strong and active civil society. The world saw the truth of the saying that countries do not become fit for democracy; they become fit through democracy. Young people, above all, brought home this message. They championed the democratic ideal and now face the challenge of working to realize the potential of the transitions they helped to set in motion.

The same truths are borne out by another milestone this year — the 20th anniversary of the massive transformation in Eastern Europe. Many of the region’s countries are still in the early stages of their democratic passage. They know the painstaking work involved in building the rule of law, fostering transparency and accountability, and overhauling political and economic systems. They know the setbacks that can disappoint expectations, and the passion needed to keep moving forward. Their experiences provide important lessons.

The United Nations is there to support these efforts. It does more than any other single organization to develop and strengthen democratic institutions and practices around the world. The UN supports free and fair elections, encourages popular participation by civil society, and nurtures dialogue when parties are deadlocked after a disputed vote. It mediates in fragile political situations to prevent conflict, and fosters accountable security institutions after a conflict has ended. It deploys experts to help strengthen the rule of law, develop multi-party structures and build effective, accountable public administration, ombudsman institutions, anti-corruption agencies and gender equality bodies.

In all these endeavours, the UN does not seek to export or promote any particular national or regional model of democracy. It works on the understanding that the democratic ideal is rooted in philosophies and traditions from all parts of the world; that effective democratic governance enhances the quality of life for men and women everywhere; and that democracy provides the foundations for durable peace, security and development.

On this International Day of Democracy, let us redouble our efforts to support all people, in particular the young – the drivers of this year’s momentous events – in making democracy a working reality. This Day belongs to them. Let us honour their commitment to a lifelong journey in democracy.

<日本語訳>

国際民主主義デーの事務総長メッセージ
2011年(平成23)9月15日新聞発表

今年は民主主義の歴史上、画期的な年となりました。中東や北アフリカをはじめとする地域では、数百万の人々が劇的な動きに参加し、それを超すさらに多くの世界中の人々が、大きな関心をもってその動きを見守りました。民主主義はすべての人々が望む普遍的なモデルであり、どの文化にも縁遠い存在ではないことが、こうした人々の関与で確認されたのです。今年はまた、民主主義を輸出することもできなければ、外部から押し付けることもできないことを改めて認識する年にもなりました。それは国民の意志で生み出され、力強く活発な市民社会によって育まれねばならないからです。国は民主主義にふさわしい国に成長していくのではなく、民主主義によって健全な国になるのだという真実を、世界は痛感させられました。このメッセージを先頭に立って送ったのが、若者たちでした。民主主義の理想を掲げて立ち上がった若者たちは今、自分たちの力でスタートさせた変革を、最後までなし遂げるという課題に直面しています。

同様の真実が、東欧で起きた大変革から20年という、もう一つの大きな節目によっても裏づけられました。この地域では、多くの国々がまだ、民主化の初期の段階にあります。こうした国々の人々は、法の支配の確立、透明性とアカウンタビリティの育成、そして政治・経済システムの根本的な見直しが、どれだけ骨の折れる作業であるか、身をもって体験しています。期待を裏切りかねないような挫折を経験し、前進を続けるためにどれだけの情熱が必要かも知っています。こうした経験は大事な教訓を与えてくれました。

国連は、こうした動きを支援しています。世界中で、民主的な制度と実践の育成、強化にこれほど努めている機関は他にありません。国連は自由で公正な選挙を支援し、市民社会による国民参加を促しているほか、投票結果をめぐって当事者間でこう着状態が生じたときには、対話を育む役割も担っています。また、政情不安の際には調停役として紛争の予防にあたり、紛争終結の際には責任ある治安制度の育成を図っています。さらに、法の支配の強化を助け、多党制を育て上げ、効果的で責任ある行政やオンブズマン制度、腐敗防止機関、ジェンダーの平等を推進する団体を育成するため、専門家の派遣も行っています。

どのような取り組みを行う場合でも、国連は各国や地域に特定の民主主義モデルを取り入れたり、促進したりしようとはしていません。その活動の基本となっている考え方は、民主主義の理想は世界各地の哲学や伝統に根ざしているということ、有効な民主的ガバナンスはあらゆる場所で、男女の生活の質を向上させるということ、そして、民主主義は恒久的な平和、安全、そして開発の礎を提供するということです。

今年の「国際民主主義デー」にあたり、今年の記念すべき出来事の主役となった若者をはじめ、民主主義を現実に機能させようとしている人々を支援する取り組みを、さらに強化していこうではありませんか。今日の国際デーはこのような人々のためにあります。民主主義の中で一生を送る決意を固めた人々を称えようではありませんか。

   「国際連合広報センターホームページ」より

〇国際デー(こくさいデー)とは?

 国際機関によって定められた記念日で、毎年定められた日に、特定の事項に対して特に重点的問題解決を国連をはじめ全世界の団体・個人に呼びかけるための日とされています。国連総会、国連経済社会理事会、国際連合教育科学文化機関、世界保健機関、国際電気通信連合、国際連合食糧農業機関、世界知的所有権機関、国際連合環境計画、国際海事機関、国際民間航空機関などの国際機関が定めたものでした。国際デーには、世界各地で記念行事が行われています。

☆「国際デー」一覧

・1月4日 世界点字デー
・1月24日 教育の国際デー
・1月27日 ホロコースト犠牲者を想起する国際デー
・2月2日 世界湿地の日
・2月4日 国際友愛デー
・2月6日 女性器切除の根絶のための国際デー
・2月10日 世界豆デー
・2月11日 科学における女性と女児の国際デー
・2月13日 世界ラジオ・デー [UNESCO]
・2月20日 世界社会正義の日
・2月21日 国際母語デー [UNESCO]
・3月1日 エイズ差別ゼロの日 [UNAIDS]
・3月3日 世界野生生物の日
・3月8日 国際女性デー
・3月10日 女性裁判官の国際デー
・3月15日 イスラム恐怖症と闘う国際デー
・3月20日 国際幸福デー
・3月20日 フランス語デー
・3月21日 国際人種差別撤廃デー
・3月21日 世界詩デー [UNESCO]
・3月21日 国際ノウルーズ・デー
・3月21日 世界ダウン症の日
・3月21日 国際森林デー
・3月22日 世界水の日
・3月23日 世界気象の日 [WMO]
・3月24日 世界結核デー [WHO]
・3月24日 著しい人権侵害に関する真実に対する権利と犠牲者の尊厳のための国際人権デー
・3月25日 奴隷及び大西洋間奴隷貿易犠牲者追悼国際デー
・3月25日 拘留中または行方不明のスタッフと連帯する国際デー
・4月2日 世界自閉症啓発デー
・4月4日 地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー
・4月5日 良心の国際デー
・4月6日 開発と平和のためのスポーツの国際デー
・4月7日 (1994年の)ルワンダにおけるジェノサイドを考える国際デー
・4月7日 世界保健デー [WHO]
・4月12日 国際有人宇宙飛行デー
・4月14日 シャーガス病の世界デー
・4月20日 中国語デー
・4月21日 創造性とイノベーションの世界デー
・4月22日 国際マザーアース・デー
・4月23日 世界図書・著作権デー
・4月23日 英語デー
・4月23日 スペイン語デー
・4月24日 マルチラテラリズムと平和のための外交の国際デー
・4月25日 国際外交使節デー
・4月25日 世界マラリア・デー [WHO]
・4月26日 国際チョルノービリ災害想起デー
・4月26日 世界知的財産の日 [WIPO]
・4月28日 女児とICTの国際デー[ITU]
・4月28日 職場での安全と健康のための世界デー
・4月30日 国際ジャズ・デー
・5月2日 世界まぐろデー
・5月3日 世界報道自由デー
・5月5日 ポルトガル語デー[UNESCO]
・5月8日 第2次世界大戦で命を失った人たちのための追悼と和解のためのとき
・5月10日 アルガンノキの国際デー
・5月12日 植物の健康の国際デー
・5月14日 世界渡り鳥デー
・5月15日 国際家族デー
・5月16日 平和に共存する国際デー
・5月16日 光の国際デー [UNESCO]
・5月16日 ヴェサク、満月の日
・5月17日 世界電気通信情報社会デー [ITU]
・5月20日 世界ミツバチの日
・5月21日 国際お茶の日
・5月21日 対話と発展のための世界文化多様性デー
・5月22日 国際生物多様性の日
・5月23日 産科瘻孔をなくすための国際デー
・5月29日 国連平和維持要員の国際デー
・5月31日 世界禁煙デー [WHO]
・6月1日 国際親の日
・6月3日 世界自転車デー
・6月4日 侵略による罪のない幼児犠牲者の国際デー
・6月5日 世界環境デー
・6月5日 違法・無報告・無規制に行われる漁業との闘いのための国際デー
・6月6日 ロシア語デー
・6月7日 世界食の安全デー
・6月8日 世界海洋デー
・6月12日 児童労働に反対する世界デー
・6月13日 国際アルビニズム(白皮症)啓発デー
・6月14日 世界献血デー [WHO]
・6月15日 世界高齢者虐待啓発デー
・6月16日 家族送金の国際デー
・6月17日 砂漠化および干ばつと闘う国際デー
・6月18日 ヘイトスピーチと闘う国際デー
・6月18日 持続可能な食文化の日
・6月19日 紛争下の性的暴力根絶のための国際デー
・6月20日 世界難民の日
・6月21日 ヨガの国際デー
・6月21日 夏至月冬至の国際デー
・6月23日 国連パブリック・サービス・デー
・6月23日 国際寡婦の日
・6月25日 船員デー [IMO]
・6月26日 国際薬物乱用・不法取引防止デー
・6月26日 拷問の犠牲者を支援する国際デー
・6月27日 零細・中小企業デー
・6月29日 熱帯地域の国際デー
・6月30日 国際小惑星デー
・6月30日 議会制度の国際デー
・7月3日 協同組合の国際デー
・7月11日 世界人口デー
・7月15日 世界ユース技能デー
・7月18日 ネルソン・マンデラ国際デー
・7月20日 月の国際デー
・7月20日 世界チェス・デー
・7月25日 世界溺水防止デー
・7月28日 世界肝炎デー [WHO]
・7月30日 国際フレンドシップ・デー
・7月30日 人身取引反対世界デー
・8月9日 世界の先住民の国際デー
・8月12日 国際青少年デー
・8月19日 世界人道デー
・8月21日 テロ被害者想起と追悼の国際デー
・8月22日 宗教および信条に基づく暴力行為の犠牲者を記念する国際デー
・8月23日 奴隷貿易とその廃止を記念する国際デー [UNESCO]
・8月29日 核実験に反対する国際デー
・8月30日 強制失踪の被害者のための国際デー
・8月31日 アフリカ系の人々の国際デー
・9月5日 国際チャリティー・デー
・9月7日 青空のためのきれいな空気の国際デー
・9月8日 国際識字デー [UNESCO]
・9月9日 教育を攻撃から守るための国際デー
・9月12日 国連南南協力デー
・9月15日 国際民主主義デー
・9月16日 オゾン層保護のための国際デー
・9月17日 患者の安全のための世界デー [WHO]
・9月18日 平等な賃金の国際デー
・9月21日 国際平和デー
・9月23日 手話言語の国際デー
・9月26日 核兵器の全面的廃絶のための国際デー
・9月27日 世界観光デー
・9月28日 情報へのユニバーサル・アクセスのための国際デー
・9月29日 食料のロスと廃棄に関する啓発の国際デー
・9月30日 世界海事デー [IMO]
・9月30日 国際翻訳デー
・10月1日 国際高齢者デー
・10月2日 世界統計デー
・10月2日 国際非暴力デー
・10月4日 世界ハビタット・デー
・10月5日 世界教師デー [UNESCO]
・10月7日 世界コットンの日
・10月8日 世界渡り鳥デー
・10月9日 世界郵便の日
・10月10日 世界メンタルヘルス・デー [WHO]
・10月11日 国際ガールズ・デー
・10月13日 国際防災の日
・10月15日 農山漁村女性のための国際デー
・10月16日 世界食料デー [FAO]
・10月17日 貧困撲滅のための国際デー
・10月24日 国連デー
・10月24日 世界開発情報の日
・10月27日 世界視聴覚遺産デー [UNESCO]
・10月31日 世界都市デー
・11月2日 ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー
・11月5日 世界津波の日
・11月6日 戦争と武力紛争による環境搾取防止のための国際デー
・11月10日 平和と開発のための世界科学デー
・11月14日 世界糖尿病デー
・11月16日 国際寛容デー [UNESCO]
・11月18日 世界哲学デー [UNESCO]
・11月19日 世界トイレ・デー
・11月20日 アフリカ工業化の日
・11月20日 世界子どもの日
・11月21日 交通事故の犠牲者を追悼する世界デー
・11月21日 世界テレビ・デー
・11月25日 女性に対する暴力撤廃の国際デー
・11月29日 パレスチナ人民連帯国際デー
・11月30日 化学兵器による全ての犠牲者を追悼する日
・12月1日 世界エイズ・デー
・12月2日 奴隷制度廃止国際デー
・12月3日 国際障害者デー
・12月4日 銀行の国際デー
・12月5日 経済・社会開発のための国際ボランティア・デー
・12月5日 世界土壌デー
・12月7日 国際民間航空デー
・12月9日 ジェノサイド犠牲者の尊厳を想起しその犯罪防止を考える国際デー
・12月9日 国際腐敗防止デー
・12月10日 人権デー
・12月11日 国際山岳デー
・12月12日 国際中立デー
・12月12日 ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ国際デー
・12月18日 国際移住者デー
・12月18日 アラビア語デー
・12月20日 人間の連帯国際デー
・12月27日 国際疫病対策の日

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1305年(嘉元3)第90代の天皇とされる亀山天皇の命日(新暦では10月4日)詳細
1600年(慶長5)関ヶ原の戦いが起き、東軍が勝利する(新暦10月21日)詳細
1932年(昭和7)「日満議定書」が調印される詳細
1945年(昭和20)文部省が「新日本建設ノ教育方針」を公表する詳細
1964年(昭和39)八郎潟干拓の干拓式が行われる詳細