今日は、昭和時代中期の1956年(昭和31)に、大阪市浪速区に現在の通天閣(二代目)が完成した日です。
通天閣(つうてんかく)は、大阪市浪速区の新世界中心部に建つ展望塔で、現在のものは二代目として再建したものでした。太平洋戦争後、地元民の熱意により、1955年(昭和30)8月17日に起工、1年2ヶ月余で完成し、鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)で、高さ:103m、幅:24m、脚間:24m、重量:1000トンとなっています。
大阪の観光名所となり、公式キャラクターは「ビリケン」で、市民に親しまれてきました。また、この建造物は2007年(平成19)5月15日に、国の登録有形文化財となっています。
初代は、1903年(明治36)に行われた、第5回内国勧業博覧会の跡地に、パリのエッフェル塔に倣って造られ、1912年(明治45)7月3日に完成しました。当時の高さは約75mあり、東洋一の高さを誇り、大阪市初の人専用のエレベーターが設置されます。
隣接して造られた「ルナパーク」(娯楽場、映画館、演芸場など)のホワイトタワー(白塔)と4人乗り索道飛行船(日本初の旅客用ロープウェイ)によって結ばれ、新世界の名所となりました。1938年(昭和13)に吉本興業に買収された後、1943年(昭和18)に火災に遭い、太平洋戦争中の金属回収のために撤去されています。
尚、全国の有名なタワー20で構成される「全日本タワー協議会」というのがあり、通天閣も加盟していて、「スタンプラリー」が実施されるようになりました。スタンプを集めると認定証と記念品がもらえますので、チャレンジしてみても面白いのではないでしょうか。
〇「全日本タワー協議会」とは?
1961年(昭和36)に、東京タワー、通天閣、名古屋テレビ塔の3つで発足しましたが、現在は、日本国内の20のタワーで運営されている協議会で、全国を4つのブロックに分けて活動しています。
2006年(平成18)から、10月1日を「展望の日」と定め、各加盟タワーにおいて、来場者へ特典プレゼントを贈呈するなどのイベントが行われるようになりました。
また、2010年(平成22)の「展望の日」から、「All-Japan20タワーズスタンプラリー」を実施していて、各加盟タワーを訪問してスタンプを集め、ブロック全てのスタンプを集めた来場者にはブロック認定証と記念品が、20タワー全てのスタンプを集めた来場者には完全制覇認定証と特別記念品が贈られています。
☆全日本タワー協議会加盟タワー一覧
<イースト>
・さっぽろテレビ塔(北海道)
・五稜郭タワー(北海道)
・銚子ポートタワー(千葉県)
・千葉ポートタワー(千葉県)
・東京タワー(東京都)
・横浜マリンタワー(神奈川県)
<セントラル>
・名古屋テレビ塔(愛知県)
・東山スカイタワー(愛知県)
・東尋坊タワー(福井県)
・ツインアーチ138(愛知県)
・クロスランドタワー(富山県)
<カンサイ>
・通天閣(大阪府)
・京都タワー(京都府)
・神戸ポートタワー(兵庫県)
・空中庭園展望台(大阪府)
<ウエスト>
・福岡タワー(福岡県)
・ゴールドタワー(香川県)
・海峡ゆめタワー(山口県)
・夢みなとタワー(鳥取県)
・別府タワー(大分県)
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
1860年(万延元) | 教育者・柔道家・講道館柔道の創始者嘉納治五郎の誕生日(新暦12月10日) | 詳細 |
1876年(明治9) | 萩の乱がおきる | 詳細 |
1891年(明治24) | 濃尾地震が起き、死者7,273人を出す | 詳細 |
1962年(昭和37) | 小説家・劇作家・評論家正宗白鳥の命日 | 詳細 |
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