今日は、平成時代の2008年(平成20)に、東海北陸自動車道が飛驒清見IC~白川郷IC間開通(2車線)により、全線開通した日です。
東海北陸自動車道(とうかいほくりくじどうしゃどう)は、愛知県一宮市を起点に、岐阜県郡上市などを経由して、富山県小矢部市へ至る高速道路(高速自動車国道)で、日本高速道路公団の分割民営化後は中日本高速道路(NEXCO中日本)が管理してきました。1964年(昭和39)に、「東海北陸自動車道建設法」が公布されましたが、1966年(昭和41)に同胞が廃止され、「国土開発幹線自動車道建設法」の改正で国土開発幹線自動車道の予定路線とされます。1970年(昭和45)の一宮JCT~白鳥ICが基本計画告示、1972年(昭和47)の一宮JCT~美濃ICが整備計画・施行命令と進み、1980年(昭和55)10月29日に各務原トンネルにて起工式が行われました。1986年(昭和61)3月5日に、岐阜各務原IC~美濃ICの開通(4車線)が最初の開通区間となり、その後、順次開通区間を伸ばしていき、2008年(平成20)7月5日の飛驒清見IC~白川郷ICが開通して、一宮JCT~小矢部砺波JCTが全通します。路線延長は184.8kmで、飛騨清見IC~城端SAと福光IC~小矢部砺波JCTが暫定2車線で、他は4車線化され、一宮JCTで、名神高速道路、美濃関JCTで東海環状自動車道、飛驒清見ICで中部縦貫自動車道、小矢部砺波JCTで北陸自動車道と接続されました。山岳地帯を通過するので、トンネルや橋など大きな構造物が多いのが特徴となっています。日本海側における最大の工業集積をもつ北陸経済圏と中京経済圏を直結する路線で、北陸地方と東海地方との交流を促進し、また交通の便が悪かった岐阜県北部(奥美濃と飛騨地方)の各地域の利便性を大幅に向上させました。
〇東海北陸自動車道関係略年表
・1964年(昭和39)7月1日 「東海北陸自動車道建設法」が公布される
・1966年(昭和41)7月1日 「国土開発幹線自動車道建設法」の改正で国土開発幹線自動車道の予定路線とされる
・1970年(昭和45)6月18日 一宮JCT~白鳥ICが基本計画告示される
・1971年(昭和46)6月8日 福光IC~小矢部砺波JCT 基本計画告示される
・1972年(昭和47)6月20日 一宮JCT~美濃ICが整備計画・施行命令される
・1973年(昭和48)11月1日 白鳥IC~福光ICが基本計画告示される
・1978年(昭和53)11月21日 福光IC~小矢部砺波JCTが整備計画・施行命令される
・1979年(昭和54)3月2日 美濃IC~白鳥IC 整備計画・施行命令される
・1980年(昭和55)10月29日 各務原トンネルにて起工式が行われる
・1986年(昭和61)1月21日 白鳥IC~荘川ICが整備計画決定される
・1986年(昭和61)3月5日 岐阜各務原IC~美濃ICの開通(4車線)で初の開通区間となる
・1988年(昭和63)9月22日 白鳥IC~荘川ICが施行命令される
・1989年(平成元)3月29日 荘川IC~福光ICが整備計画決定される
・1990年(平成2)12月28日 五箇山IC~福光IC 施行命令される
・1991年(平成3)3月28日 荘川IC~飛驒清見JCTが施行命令される
・1992年(平成4)3月28日 福光IC~小矢部砺波JCTが開通(2車線)し、北陸自動車道と接続する
・1993年(平成5)11月19日 飛驒清見JCT~五箇山ICが施行命令される
・1994年(平成6)3月25日 美濃IC~美並ICが開通(2車線)する
・1996年(平成8)3月28日 能越自動車道開通により、小矢部砺波JCTで能越自動車道と直結する
・1996年(平成8)4月18日 美並IC~郡上八幡ICが開通(2車線)する
・1996年(平成8)11月12日 飛驒トンネルが起工される
・1997年(平成9)3月24日 一宮木曽川IC~岐阜各務原ICが開通(4車線)する
・1997年(平成9)11月10日 郡上八幡IC~白鳥ICが開通(2車線)する
・1998年(平成10)2月20日 尾西IC~一宮木曽川ICが開通(4車線)する
・1998年(平成10)12月13日 一宮JCT~尾西ICが開通(4車線)し、名神高速道路と接続する
・1999年(平成11)3月18日 美濃IC~白鳥ICの4車線化工事に着手する
・1999年(平成11)11月1日 白鳥ICで中部縦貫自動車道(油坂峠道路)と接続する
・1999年(平成11)11月27日 白鳥IC~荘川ICが開通(2車線)する
・2000年(平成12)9月30日 五箇山IC~福光ICが開通(2車線)する
・2000年(平成12)10月7日 荘川IC~飛驒清見ICが開通(2車線)し、飛驒清見ICで中部縦貫自動車道高山清見道路と接続する
・2002年(平成14)11月16日 白川郷IC~五箇山ICが開通(2車線)する
・2003年(平成15)12月24日 瓢ヶ岳PA~郡上八幡ICの4車線化工事に着手する
・2004年(平成16)12月4日 美濃IC~瓢ヶ岳PA、白鳥IC付近の4車線化がなる
・2005年(平成17)3月19日 美濃関JCT開通により、東海環状自動車道と接続する
・2005年(平成17)7月14日 ぎふ大和IC~白鳥ICの4車線化工事に着手する
・2005年(平成17)10月1日 日本道路公団の分割民営化に伴い、中日本高速道路(NEXCO中日本)が管理するようになる
・2006年(平成18)6月1日 郡上八幡IC~ぎふ大和ICの4車線化工事に着手する
・2007年(平成19)1月13日 飛驒トンネル(本坑)が貫通する
・2008年(平成20)7月5日 飛驒清見IC~白川郷ICが開通(2車線)し、全線開通となる
・2008年(平成20)7月18日 瓢ヶ岳PA~郡上八幡ICの4車線化がなる
・2009年(平成21)2月20日 ぎふ大和IC~白鳥ICの4車線化がなる
・2009年(平成21)4月27日 白鳥IC~飛驒清見ICの4車線化整備計画が承認される
・2009年(平成21)7月17日 郡上八幡IC~ぎふ大和ICの4車線化により、一宮JCT~白鳥ICが4車線となる
・2012年(平成24)4月20日 白鳥IC~飛驒清見ICの4車線化事業許可される
・2018年(平成30)11月30日 白鳥IC~高鷲ICの4車線化がなる
・2018年(平成30)12月8日 ひるがの高原SA~飛騨清見ICが平成30年7月豪雨で被災した松ノ木峠PA付近を除いて4車線化なる
・2019年(平成31)3月20日 高鷲IC~ひるがの高原SAの4車線化なる
・2019年(平成31)11月29日 松ノ木峠PA付近が4車線化し、白鳥IC~飛騨清見ICの4車線化が完了する
・2020年(令和2)3月31日 白川郷IC~福光IC間の4車線化工事について国土交通省より事業許可を受ける
・2020年(令和2)11月7日 城端SA~福光ICの4車線化なる
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
1141年(建保3) | 僧侶・臨済宗の開祖栄西の命日(新暦8月1日) | 詳細 |
1590年(天正18) | 北條氏直が小田原城を開城して豊臣秀吉に降伏し、秀吉の天下統一が完成する | 詳細 |
1639年(寛永16) | 江戸幕府が「寛永十六年七月令」(第五次鎖国令)を布告、ポルトガル船の入港を禁止(新暦8月5日) | 詳細 |
1949年(昭和24) | 下山事件が起こる | 詳細 |
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