ガウスの歴史を巡るブログ(その日にあった過去の出来事)

 学生時代からの大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。その中でいろいろと歴史に関わる所を巡ってきましたが、日々に関わる歴史上の出来事や感想を紹介します。Yahooブログ閉鎖に伴い、こちらに移動しました。

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 今日は、昭和時代中期の1964年(昭和39)に第18回オリンピック・東京大会が開幕した日です。
 この大会は、東京で開催された第18回夏季オリンピック大会のことで、アジア地域で初めての大会でした。
 10月10日に開会式が行われ、24日までの15日間に、20競技163種目が実施され、93ヶ国(過去最高の出場国数)の5,151人が参加し、日本は役員82人を含む437人が20競技に参加したのです。
 その様子は、宇宙衛星を利用したテレビ放送により世界45ヶ国に中継されました。その結果、日本は金メダル16個(アメリカ、ソ連に次ぐ3位)、銀メダル5個、銅メダル8個の計29個を獲得します。
 開会式が行われた10月10日は、1966年(昭和41)以降祝日(体育の日)となりましたが、2000年(平成12)より「ハッピーマンデー」の一つに加えられ、体育の日は10月の第2月曜日に変更となりました。
 尚、2020年にも東京での第32回夏季オリンピック大会の開催が予定されています。

〇第18回夏季オリンピック・東京大会の競技会場一覧

<東京23区内>
・国立霞ヶ丘陸上競技場(新宿区):開閉会式、陸上競技、サッカー、馬術、マラソンと50km競歩の発着
・東京都体育館(渋谷区):体操
・東京都体育館屋内水泳場(渋谷区):水球
・秩父宮ラグビー場(港区):サッカー
・国立屋内総合競技場本館(渋谷区):水泳、飛び込み、近代五種(水泳)
・国立屋内総合競技場別館<第二体育館>(渋谷区):バスケットボール
・渋谷公会堂(渋谷区):重量挙げ
・駒沢陸上競技場(世田谷区):サッカー
・駒沢体育館(世田谷区):レスリング
・駒沢バレーボールコート(世田谷区):バレーボール
・駒沢オリンピック公園(世田谷区):ホッケー
・後楽園アイスパレス(文京区):ボクシング
・早稲田大学記念会堂(新宿区):フェンシング、近代五種(フェンシング)
・日本武道館(千代田区):柔道
・馬事公苑(世田谷区):馬術

<23区を除く東京都>
・八王子自転車競技場(八王子市):自転車競技

<神奈川県>
・横浜文化体育館(横浜市):バレーボール
・三ツ沢蹴球場(横浜市):サッカー
・相模湖(津久井郡相模湖町、現:相模原市):カヌー
・湘南港(藤沢市江の島):セーリング

<埼玉県>
・朝霞射撃場(北足立郡朝霞町、現:朝霞市):射撃、近代五種(射撃)
・朝霞根津パーク(北足立郡朝霞町、現:朝霞市):近代五種(馬術)
・戸田漕艇場(北足立郡戸田町、現:戸田市):ボート競技
・大宮蹴球場(大宮市、現:さいたま市):サッカー
・所沢クレー射撃場(所沢市):クレー射撃

<千葉県>
・東京大学検見川総合運動場(千葉市):近代五種(クロスカントリー)

<長野県>
・軽井沢馬術場(北佐久郡軽井沢町):馬術
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 今日は、明治時代後期の1897年(明治30)に、小説家大佛次郎(おさらぎじろう)の生まれた日です。
 大佛次郎は、昭和時代に活躍した小説家で、本名は野尻清彦といいます。明治時代後期の1897年(明治30)10月9日に、野尻政助の子として、神奈川県横浜市に生まれました。
 東京府立第一中学校を経て、旧制第一高等学校へ入学しましたが、1916年(大正5)に寮生活をルポルタージュ風にまとめた小説「一高ロマンス」を雑誌『中学世界』連載して、翌年に出版されます。
 また、校友会雑誌に小説の習作を発表したりしていましたが、父の希望で東京帝国大学法学部政治学科に進みました。在学中は、海外文学の翻訳や小説を書いて投稿したり、演劇に関わったりします。
 1921年(大正10)に卒業後は、鎌倉女学校で1年間教員をしてから、外務省条約局に勤めましたが、1923年(大正12)の関東大震災を機に文筆に専念するようになりました。
 1924年(大正13)から大衆文芸誌『ポケット』に連載した「鞍馬天狗」で認められ、1927年(昭和2)から翌年にかけて『東京日日新聞』に掲載した「赤穂浪士」で大衆文壇の花形となります。
 その後、時代小説、現代小説、ノンフィクション、児童文学、戯曲、随想なども手掛け、幅広く活躍しました。
 太平洋戦争後は、東久邇宮内閣の内閣参与として一時期政治にも参加します。そして、「帰郷」で1949年(昭和24)第6回日本芸術院賞(文芸部門)、1964年(昭和39)に文化勲章、「パリ燃ゆ」で1965年(昭和40に)に朝日文化賞、「三姉妹」で1969年(昭和44)に第17回菊池寛賞と数々の栄誉に輝きましたが、1973年(昭和48)4月30日に75歳で亡くなりました。
 代表的作品は、他に「ごろつき船」「ゆうれい船」「乞食大将」「桜子」などの時代小説、「霧笛」「氷の階段」「宗方姉妹」「旅路」「風船」などの現代小説、「ドレフュース事件」「地霊」などの実録小説、「楊貴妃」「若き日の信長」などの戯曲、「日本人オイン」「花丸小鳥丸」などの少年文学等があります。
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 今日は、明治時代前期の1884年(明治19)に歌人・小説家吉井勇の生まれた日です。
 吉井勇は、明治時代後期から昭和時代に活躍した歌人・小説家で、1884年(明治19)10月8日に鹿児島藩士吉井友実の孫として伯爵家に生まれました。
 早稲田大学政治経済科を中退し、1905年(明治38)に与謝野鉄幹が主宰する新詩社に19歳で入りました。その2年後に、与謝野鉄幹に連れられて「五足の靴」の旅をすることになったのです。
 『明星』を代表する歌人として知られましたが、1907年(明治40)新詩社から脱退し、白秋たちと翌1908年(明治41)「パンの会」を結成しました。
 1909年(明治42)には『スバル』創刊に参加し、中心的な役割を果たしましたが、1960年(昭和35)11月19日に、75歳で没しています。
 代表作は、歌集「酒ほがひ」、「祇園歌集」、戯曲「午後三時」、小説集「蝦蟆鉄拐」などです。

〇「五足の靴」とは?
 明治時代後期の1907年(明治40)7月28日から8月27日まで、九州西部中心に約1ヶ月間の長期旅行をした、5人(与謝野鉄幹、北原白秋、木下杢太郎、吉井勇、平野万里--五足の靴としゃれている)による紀行文です。
 その年の「東京二六新聞」に旅程より10日ほど遅れて8月7日より9月10日まで、5人が交互に執筆して、29回にわたり連載されました。
 いろいろな所に立ち寄っていますが、特に、天草下島西海岸の富岡より大江まで約32劼鯏綿發嚢圓部分が印象的です。一行は、平戸、長崎、島原、天草などでキリシタン史遺跡に立ち寄り、戦国時代から苦難を乗り越えてきたキリシタン信仰に思いを馳せました。
 その後、これら若き詩人・歌人の開眼に大きな役割を果たしたと言われ、白秋の『邪宗門』、『天草雑歌』、杢太郎の『天草組』は、この旅に想を得て誕生した詩です。
 尚、新聞連載時の執筆者は匿名で、表題には「五人づれ」、文中では与謝野寛(鉄幹)は「K生」、北原白秋は「H生」、木下杢太郎は「M生」、吉井勇は「I生」、平野万里は「B生」の仮名を用いています。

☆吉井勇の主要な作品

・『酒ほがひ』昂発行所 1910年刊
・『午後三時 戯曲集』東雲堂 1911年刊
・『水荘記』東雲堂 1912年刊
・『夜 戯曲』春陽堂(現代文芸叢書) 1912年刊
・『恋人』たちばなや 1913年刊
・『昨日まで』籾山書店 1913年刊
・『恋愛小品』籾山書店 1913年刊
・『ねむりぐさ 漫画漫筆』大屋書店 1913年刊
・『恋慕流し』植竹書院(現代和歌選集叢書) 1915年刊
・『初恋』籾山書店 1915年刊
・『東京紅燈集』新潮社 1916年刊
・『俳諧亭句楽』通一舎 1916年刊
・『黒髪集』千章館 1916年刊
・『明眸行』天弦堂書房 1916年刊
・『舞姿 祇園画集』長田幹彦共著 中沢弘光画 阿蘭陀書房 1916年刊
・『新訳絵入伊勢物語』竹久夢二画 阿蘭陀書房 1917年刊
・『祇園双紙』新潮社 1917年刊
・『麻の葉集』平和出版社 1917年刊
・『髑髏尼 脚本』平和出版社 1917年刊
・『狂芸人 戯曲』春陽堂 1917年刊
・『河霧』春陽堂(自然と人生叢書) 1918年刊
・『鸚鵡石 歌集』玄文社 1918年刊
・『草珊瑚 自歌自釈』東雲堂 1918年刊
・『一代女 西鶴物語』春陽堂 1918年刊
・『毒うつぎ』南光書院(歌集叢書) 1918年刊
・『句楽の話』玄文社 1918年刊
・『旅情』新潮社 1919年刊
・『河原蓬 歌集』春陽堂 1920年刊
・『浮世絵の顔』北野恒富画 新錦絵帖 1の巻 大鐙閣 1920年刊
・『吉井勇選集』与謝野晶子編 アルス名歌選 1921年刊
・『髑髏舞』新潮社(現代脚本叢書) 1921年刊
・『生霊』日本評論社出版部 1921年刊
・『句楽の死』金星堂名作叢書 1922年刊
・『狂へる恋』新潮社 1922年刊
・『杯』玄文社 1924年刊
・『夜の心』プラトン社 1924年刊
・『暁鐘』四紅社 1925年刊
・『最後の接吻・劇場入口の半時間・鴎の死骸』春陽堂(ラヂオドラマ叢書) 1925年刊
・『墨水十二夜』聚芳閣 1926年刊
・『恋ぐさ 自歌自釈』交蘭社 1926年刊
・『新釈百人一首夜話』交蘭社 1926年刊
・『悪の華』宝文館 1927年刊
・『生ひ立ちの記 歌ものがたり集』不二書房 1928年刊
・『玉蜻 歌集』交蘭社 1928年刊
・『鸚鵡杯 歌集』太白社 1930年刊
・『短歌入門』誠文堂文庫 1932年刊
・『人間経 歌集』政経書院 1934年刊
・『娑婆風流』岡倉書房 1935年刊
・『わびずみの記』政経書院 1936年刊
・『天彦 歌集』甲鳥書林 1939年刊
・『洛北随筆』甲鳥書林 1940年刊
・『風雪 歌集』八雲書林 1940年刊
・『相聞歌物語』甲鳥書林 1940年刊
・『遠天 歌集』甲鳥書林 1941年刊
・『短歌歳時記』臼井書房 1942年刊
・『雷 歌随筆』天理時報社 1942年刊
・『朝影 歌集』墨水書房 1943年刊
・『百日草』桜井書店 1943年刊
・『歌境心境』湯川弘文社 1943年刊
・『蓮月 戯曲』大雅堂 1943年刊
・『玄冬』創元社 1944年刊
・『京洛史蹟歌』大雅堂 1944年刊
・『旅塵』桜井書店 1944年刊
・『寒行 歌集』養徳社 1946年刊
・『流離抄』創元社 1946年刊
・『墨宝抄』鎌倉文庫 1947年刊
・『不夜庵物語』星林社 1947年刊
・『市井夜講』新月書房 1947年刊
・『残夢』創元社 1948年刊
・『恋愛名歌物語』創元社 1951年刊
・『蝦蟆鉄拐』中央公論社 1952年刊
・『源氏物語 現代語縮訳版』創元社 1952年刊
・『東京・京都・大阪 よき日古き日』中央公論社 1954年刊
・『形影抄 歌集』甲鳥書林 1956年刊
・『京の歌ごよみ』ダヴィッド社 1957年刊
・『京都歳時記』修道社 1961年刊
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 今日は、幕末の1859年(安政6)に、安政の大獄により、橋下佐内、頼三樹三郎、飯泉喜内が斬首されて日ですが、新暦では、11月1日となります。
 安政の大獄は、幕末の1858年(安政5)から翌年にかけて、大老井伊直弼が行った尊王攘夷運動派に対して行なった弾圧でした。
 安政の五か国条約の調印および将軍継嗣問題(家茂を14代将軍に定めたこと)に対して、反対する一橋慶喜擁立派の公卿・大名・志士ら百余名を処罰し、吉田松陰、橋本左内、頼三樹三郎等8名を死刑としました。
 この事件は、井伊直弼が1860年(安政7)に江戸城外で暗殺された桜田門外の変のきっかけとなったのです。

〇安政の大獄による死刑・獄死者

・吉田松陰(長州毛利大膳家臣)……安政6年10月27日斬罪
・橋本左内(越前松平慶永家臣)……安政6年10月7日斬罪
・頼三樹三郎(京都町儒者)……安政6年10月7日斬罪
・安島帯刀(水戸藩家老)……安政6年8月27日切腹
・鵜飼吉左衛門(水戸藩家臣)……安政6年8月27日斬罪
・鵜飼幸吉(水戸藩家臣)……安政6年8月27日獄門
・茅根伊予之介(水戸藩士)……安政6年8月27日斬罪
・梅田雲浜(小浜藩士)……安政6年9月14日獄死
・飯泉喜内(元土浦藩士・三条家家来)……安政6年10月7日斬罪
・日下部伊三治(薩摩藩士)……安政5年12月17日獄死
・藤井尚弼(西園寺家家臣)……安政6年9月1日獄死
・信海(僧侶、月照の弟)……獄死
・近藤正慎(清水寺成就院坊)……安政5年10月23日獄死
・中井数馬(与力)……獄死
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 今日は、戦国時代の1559年(永禄2)に、狩野派の絵師狩野元信の亡くなった日ですが、新暦では11月5日となります。
 戦国時代に活躍した絵師で、狩野派2代目として、その画風を大成しました。1476年(文明8)に京都の絵師狩野正信の長男として生まれ、幼名は四郎二郎と言います。
 子供のころから画才があったといわれますが、記録上は1513年(永正10)に、細川高国の命での「鞍馬寺縁起」を制作したこととされていました。また、この年に創建された大徳寺大仙院客殿の襖絵を相阿弥と共に制作したものは、現存しています。
 その後、1535年(天文4)に内裏に水墨の屏風を納め、1539年(天文8)から22年にかけて、石山本願寺の障壁画制作に携わったことが記録にみられますが現存しません。
 また、1543年(天文12)に内裏の小御所、同じ頃には妙心寺霊雲院の障壁画を描き、1545年(天文14)頃には、方眼(ほうげんにも叙せられました。
 1546年(天文15)に記録所の障子絵を描くなど宮廷や公家に出入りする一方で、武家、寺院から堺町衆までの幅広い層の用命を受けて活躍します。
 その中で、中国絵画の様式を幅広く摂取し、それまでの室町水墨画の様式を整理・統合し、土佐派の技法を折衷して、山水・人物・花鳥などに優れたものを残しましたが、1559年(永禄2年10月6日)に84歳で亡くなりました。

〇狩野元信の代表的作品

・「四季花鳥図」 (京都・大仙院) [京都国立博物館寄託] 8幅 紙本著色
・「禅宗祖師図」 (東京国立博物館) 6幅 紙本墨画淡彩
・「蔬果図」 (東京国立博物館) 4幅 紙本墨画淡彩
・「朱買臣図」 (東京国立博物館) 2幅 紙本墨画淡彩
・「山水図」 (東京国立博物館) 4幅 紙本墨画淡彩
・「太公望・林和靖図」 (東京国立博物館) 4幅 紙本墨画淡彩
・「西王母・東方朔図」(東京国立博物館) 4幅 紙本墨画淡彩
・「霊雲院障壁画」 (京都・霊雲院) 49幅 紙本墨画淡彩 (1543年)
・「四季花鳥図屏風」 (白鶴美術館) 六曲一双 紙本金地著色 (1549年-50年)
・「瀟湘八景図」 (京都・東海庵) [京都国立博物館寄託] 4幅 紙本墨画 霊雲院旧蔵
・「釈迦三尊像」 (京都・禅林寺) 1幅 紙本墨画淡彩
・「楼閣山水図」 (京都・金地院) 1幅 紙本淡彩
・「神馬図額」 (兵庫・賀茂神社) 2面
・「釈迦堂縁起絵巻」 (京都・清凉寺) [京都国立博物館寄託] 6巻 紙本著色
・「富士参詣曼荼羅図」 (富士山本宮浅間大社)
・「細川澄元像」 (永青文庫) 1幅 絹本著色 景徐周麟賛
・「細川高国像」 (京都・東林院) 1幅 絹本著色
・「酒呑童子絵巻」 (サントリー美術館) 3巻 紙本著色
・「酒飯論絵巻」 (文化庁)
・「馬上の宗祇像」 (ボストン美術館) 1幅 絹本著色
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