上野戦争(うえのせんそう)は、戊辰戦争の戦闘の一つで、幕末明治維新期の1868年(慶応4年5月15日)に、江戸城無血開城を不満として江戸・上野の寛永寺(現在の東京・上野公園)に立て籠って抵抗する彰義隊を新政府軍が壊滅させた戦いです。1868年(慶応4年2月)に徳川慶喜の護衛を名目に旧幕臣を中心に彰義隊が結成され、4月の江戸開城後は、しばしば新政府軍と衝突、慶喜の水戸退去後も解隊勧告に従わず輪王寺宮をたてて抵抗しました。
寛永寺に集結した旧幕府側の彰義隊などの抵抗勢力に対し、西郷隆盛らの薩摩藩兵のほか、長州藩兵などの新政府軍が攻撃し、本郷から佐賀藩が砲撃、1日で決着がつき、新政府軍の勝利となります。彰義隊は壊滅しますが、一部は輪王寺宮と共に、奥羽地方に逃れ、関東地方での新政府の支配権が確立しました。
寛永寺に集結した旧幕府側の彰義隊などの抵抗勢力に対し、西郷隆盛らの薩摩藩兵のほか、長州藩兵などの新政府軍が攻撃し、本郷から佐賀藩が砲撃、1日で決着がつき、新政府軍の勝利となります。彰義隊は壊滅しますが、一部は輪王寺宮と共に、奥羽地方に逃れ、関東地方での新政府の支配権が確立しました。
〇彰義隊(しょうぎたい)とは?
幕末明治維新期の1868年(慶応4年2月23日)に結成された、佐幕派の部隊です。戊辰戦争の鳥羽・伏見の戦いに敗れた徳川慶喜は、新政府に対する恭順の意を表し、上野寛永寺に蟄居しました。
しかし、これに反対し、東征軍 (官軍) に対する徹底抗戦を唱える旧幕臣の渋沢成一郎(頭取)、天野八郎(副頭取)らが彰義隊を結成、その勢力は3,000人に達し、浅草本願寺を屯所とします。徳川家がこれを認め、江戸市中警衛を任されると、慶喜護衛を名目に上野寛永寺に移転しました。
同年4月11日に江戸城が無血開城し、徳川慶喜が水戸へと退去しても、そのまま抵抗を続けるものが多く、5月15日に東征軍 (官軍) の大村益次郎指揮の部隊と戦い(上野戦争)ます。しかし、敗北して部隊としては壊滅しますが、一部は奥州に逃れて、奥羽越列藩同盟の諸藩と共に、東征軍 (官軍) との戦いを続けました。
しかし、これに反対し、東征軍 (官軍) に対する徹底抗戦を唱える旧幕臣の渋沢成一郎(頭取)、天野八郎(副頭取)らが彰義隊を結成、その勢力は3,000人に達し、浅草本願寺を屯所とします。徳川家がこれを認め、江戸市中警衛を任されると、慶喜護衛を名目に上野寛永寺に移転しました。
同年4月11日に江戸城が無血開城し、徳川慶喜が水戸へと退去しても、そのまま抵抗を続けるものが多く、5月15日に東征軍 (官軍) の大村益次郎指揮の部隊と戦い(上野戦争)ます。しかし、敗北して部隊としては壊滅しますが、一部は奥州に逃れて、奥羽越列藩同盟の諸藩と共に、東征軍 (官軍) との戦いを続けました。
〇戊辰戦争(ぼしんせんそう)とは?
幕末明治維新期の1868年(慶応4/明治元)から1869年( 明治2)にかけて、明治政府を樹立した薩摩藩・長州藩らを中心とした新政府軍と、旧幕府勢力および奥羽越列藩同盟が戦った内戦で、鳥羽伏見の戦いから始まり、各地で戦乱が起きましたが、越後と東北、北海道で激戦となりました。名称は、慶応4年/明治元年の干支が戊辰であることに由来しています。これにより、明治政府が国内を掌握し、明治維新の改革が進められることになります。
☆戊辰戦争関係略年表
<1868年(慶応4/明治元)>
・1月3日 「鳥羽伏見の戦い」で「戊辰戦争」が始まる
・1月6日 徳川慶喜が大坂城を脱出し、海路で江戸へ逃れる
・2月12日 徳川慶喜は、上野寛永寺に入って謹慎し、恭順を示す
・3月14日 西郷隆盛と勝海舟の会談が行われ、江戸での戦闘が回避される
・4月11日 江戸開城が無血で行われる
・閏4月11日 奥羽諸藩による白石列藩会議が始まる
・5月3日 奥羽25藩が「奥羽列藩同盟」を結成する
・5月6日 長岡藩など北越6藩が新たに加わり「奥羽越列藩同盟」となる
・5月15日 上野山にいる彰義隊を新政府軍が一日で破る(上野戦争)
・7月14日 白河口の戦いで、新政府軍が勝利する
・7月29日 奥州の二本松城、越後の長岡城が陥落する
・8月23日 新政府軍が会津藩若松城下に侵攻し、会津側は若松城で籠城戦を開始する
・9月8日 明治に改元される
・9月9日 米沢藩が新政府軍に寝返える
・9月10日 仙台藩が降伏する
・9月22日 会津藩が降伏し、「会津戦争」が終わる
・10月26日 榎本武揚軍が箱館を占領する
・11月15日 暴風雨のため榎本武揚軍の旗艦開陽丸が沈没する
<1869年(明治2)>
・3月9日 箱館の榎本武揚軍追討のため、新政府軍艦隊が江戸湾を出発する
・5月11日 箱館総攻撃が始まる
・5月18日 五稜郭が陥落し、旧幕府軍が降伏して「箱館戦争」が終結し、「戊辰戦争」が終わる
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
1333年(元弘3) | 幕府方の北条泰家軍と反幕府方の新田義貞軍とで、分倍河原の戦いが始まる(新暦6月27日) | 詳細 |
1615年(慶長20) | 武将・安土桃山時代の大名長宗我部盛親が斬首される(新暦6月11日) | 詳細 |
1884年(明治17) | 群馬県陣場ヶ原に農民と自由党員が集結、警察分署と高利貸しを襲撃したが挫折する(群馬事件) | 詳細 |
1889年(明治22) | 大槻文彦が編纂した日本初の近代的国語辞典『言海』第一冊が発刊される | 詳細 |
1891年(明治25) | 建築家村野藤吾の誕生日 | 詳細 |
1912年(明治45) | 長塚節著の『土』が春陽堂から刊行される | 詳細 |
1932年(昭和7) | 五・一五事件が起こり、犬養首相が暗殺される | 詳細 |
1972年(昭和47) | 「沖縄返還協定」が発効する(沖縄復帰記念日) | 詳細 |